2017.11.30 Thursday
ネーミングはやはり大切です
知人の実家が高級海苔の専門問屋ということもあって、来月の社内イベント、鰤を食す会用に少し分けて欲しいとお願いしたところ、昔は卸売しかやっていなかったけれども最近は店やネットで小売もやっているからそこで買えるよと教えてもらい、辿り着いたのが同社の自社通販サイトでした。
さて、じゃあ何を買おうかなあと商品を調べてみると面白いネーミングが多々あり、ストーリーを想像しているだけで結構楽しい気分になってきました。中でも「海苔屋のノリちゃんシリーズ」は大ヒットしたようでイベント的にいくつかの百貨店でも取り扱っているようです。元々、有名な高級海苔の生産問屋さんですから味の方は間違いありません。それ故に選ぶときの基準はネーミングや売り方になります。
私は「俺の初恋」を選びました。選んだ理由は、ちょっと訳ありで安かったことと、このキズ海苔にあえて俺の初恋という可笑しい名前をつけ、「この海苔は、オレの初恋と同じキズだらけだぜ」と謳ったところが心にヒットしました。作り手の人柄や楽しんで仕事をしている姿が目に見えるように伝わってきたのです。
案外ものを買う動機はこんなものかも知れません。モノ不足の〈昭和〉はスペック重視で成分表示や産地などが決め手でしたが、モノが溢れる〈平成〉は品質が良いのは前提条件で、決め手は今回のような面白さだったり、作り手の思いや開発秘話が伝わるブランドストーリーになってきます。現代はSNS時代です。SNS時代(デジタル時代)の最大価値は情報です。商品に「伝えるべき価値があること」がなによりも重要です。
ちなみに、「俺の初恋」とどっちにしようか迷ったのは「お厚いのがお好き」でした(笑)。
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