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オリーブオイルで時代を感じた!
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    昔からの知人が去年からオリーブオイルの輸入販売を始めました。会社設立前に「極めて希少な無農薬の一番搾りだけのエキストラバージンオイルだけを扱う」、「それを株主に原価でシェアする」、「株主は消費者なので会社は利益を出さない」、「社員の給与を含む一切の経費は株主に全てオープンにする」という話を聞きましたが何度聞いてもその仕組みが理解が出来ませんでした。


    今年入荷したオリーブオイルがいよいよ食卓に届き、パンにつけて口にしたところ、「なに、これ」。家内と顔を見合わせしばし絶句。初めての味です。これまでのオリーブオイルの認識を変えてしまうほど野生的で、濃厚な味がします。オリーブの匂いがパンにつけた瞬間に溢れてきます。そうです。これが本物のオリーブオイルだったのです。


    知人にその秘密を聞いたところ、日本ではエキストラバージンオイルの基準がゆるく、その含有率が低くても表記できてしまうとか(つまりニセモノ)、れなりの製法はコールドプレスという低温抽出技術のみで抽出しているとか(一般的な製法では薬品を使って搾り取る)、私の知らない話ばかりでした。やはり「美味しい」には理由があります。


    時代性のある会社や商品のキーワードは「透明性」「ネット通販」「口コミ(伝えたくなる価値がある)」です。この会社「みゃくそん」も、商品の「れなり」も全てのキーワードに該当しています。新しいモデルは生産者、販売者、消費者(顧客)の三者が「ありがとう」で繋がるものだと思いますし、これは当社の目標でもあります。


    一般的な資本主義のビジネスモデルは資本家が出資して、会社は利益を出し、資本家に配当します。主人公は資本家で株主配当を増やすことが第一優先なので社員や顧客の利益は二の次です。違和感を感じる人は正常です。資本主義そのものがもう時代に合わなくなってきたのです。ただしそれに変わるものがないためぼんやりと違和感を感じながら、会社は誰のものか?という議論ばかりが出ています。


    アパレルのエバーレーンやこのオリーブオイルのみゃくそんも主人公を顧客においています。みゃくそんは商品原価から社員の給与まで全て公開し、「利益を出さない」、「配当の代わりに高品質なオリーブオイルを原価でシェアする」と謳っています。資本家と顧客が一体の新しいモデルです。賛同する株主も一年で一万人を超えそうな勢いです。オリーブオイルを通じて時代が大きく変わってきていることを実感しました。


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