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イナゴを食べ比べてみた
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    IMG_7928.JPG

    土曜日に日帰りで社員旅行に行って来ました。行き先は長野。飯田とか伊那とか長野と岐阜県の県境です。この時期のお目当てはリンゴと松茸、この「美味しそうな食材」(画像はかなりデカいLa Franceです)のことは誰かがブログで書くと思うので、私はこの地域に残る伝統的な食材である「イナゴ」」を通して気づいたことをブログで述べたいと思います。

    岐阜と長野の県境では農耕文化の名残として昆虫食が残っています。今回も立ち寄ったお店の大半でイナゴ、カイコ、ハチの子が売られていました。ビジュアル的にグロテスクなので一体誰が買っているんだろうという謎の食べ物です。

    天然物は味の標準化が難しく、特に素材の味を引き出すジビエ料理では、猟師が獲ってきた鹿や熊は当たりハズレが大きく「どこで、なにを食べてきたか?」によってまるで違う味になってしまいます。その点、イナゴは稲しかたべないので養殖も天然も大きな味の違いはありません。

    それでもお店の方は「うちは国産天然モノにこだわっている」、「中国からの養殖モノは安いがダメだ」と仰っていたので、味はともかく「安全性」という観点からは国産に分があるようです。それよりも昆虫食の味の決め手は前処理です。しっかり糞を吐き出させ、茹でてゴミを取ることが重要です。この手間をかけないと美味しい甘露煮ができないのです。

    長野や岐阜でしか見かけない昆虫食は、中国や東南アジアでは一般的です。商社時代の中国出張では、ガイジンを困らせてやろうとセミや蛾の幼虫、タガメ、ゲンゴロウなどを時々注文されました。これを何食わぬ顔で食べると、おおおお〜、あいつは凄いやつだ、となる訳です(が、なかなかそうはいきません)。

    今回、私は昆虫食の中では一番人気の「イナゴ」を養殖と天然の2種類購入し、早速食べ比べてみましたが、正直味の違いは全く分かりませんでした。あえて言えば大きなパックに入っている割安なイナゴはサイズが少し大きめで、「よりグロテスク」な風貌で、個人的には小さなコバネイナゴの方がサクサク感もあり食べやすいと感じました。いずれも家人にはとっても、とっても(お叱りを受けるほど)不評でした。

    そんな昆虫食ですが、実は人類を救う最後の食物と言われるほどタンパク質とミネラルが多く、魚や肉の代用品となります(事実アフリカではかなり浸透しています)。また最近ではダイエット食とかへの活用も研究されています。そんな優れものだったのです。長野や岐阜に旅行の際は試しにイナゴを食べてみてはいかがでしょうか?

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