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良い映画でした
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    帰宅後の私の楽しみは、お風呂でhulu(映画)を観ることです。愛用のiPadをジップロックに包んで毎回数十分お湯に浸かって観ています。そんな中途半端な映画鑑賞ですが(笑)、先日観た「The butler(大統領の執事の涙)」は思わず時間を忘れてしまうほど見応えのある映画でした。

    アメリカでの黒人差別の問題はもちろん知っていますが、アメリカで暮らしたこともなく、知人もいないので、そうした事実があったことは知っているものの、どんなものだったのか実感として薄いというのが正直なところでした。

    でもこの映画を観るとガラッと変わります。その差別のレベルは「虐め」のレベルではなく、暴力を伴うひどい差別でした。

    州にもよりますが南北戦争後100年くらい経っても、実際には法的にも黒人は守られていなかったのです。ちょっと誇張しすぎじゃないのと思ってネットで調べましたが、どうやらこの映画が事実に近いようでした。

    黒人たちが如何に差別で苦しんできたのか、如何に根深い問題なのか、現代アメリカ社会の暗部が見えてきます。

    7人の大統領に使えた執事の目線で、アメリカという国を見つめます。そんな中で誕生したアメリカ発の黒人の大統領、オバマ大統領の誕生はどれだけありえないレベルの奇跡だったか、黒人をどれだけ勇気づけたかということが伝わってきます。

    そんな中でオバマ大統領の就任スピーチを聞くと、もう堪りません。以前ブログでオバマ大統領のスピーチ、アメイジングプレイスのことを書きましたがスピーチを聞いて胸が詰まったのはこれで二回めです。

    私も前職でまだデクラーク政権の南アに出張した際、アパルトヘイトの現状を見てショックを受けましたし、自分自身差別的な扱いを受けてショックを受けました(一応教科書では、日本人は白人並みの位置付けになっていたのですが実際には違っていました)。

    世界は間違いなく少しずつ良い方向に向かっていますが、まだ暗部は見えないところに残っています。世界が本当の意味で、平和で差別のない世の中になることを心から祈念します。
     
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