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地理的表示(GI)保護制度について考えました
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    東京の学生寮で一緒だった親友たちと年に一度名古屋集合で忘年会を開くのですが、一人の友人が今年は本場の八丁味噌を買いたいというので岡崎の老舗味噌蔵、「カクキューさん」と「まるや八丁味噌さん」に行ってきました。


    会社のバス旅行で一度まるや八丁味噌さんには行ったことがあったので私は二度目、それでも今回は二つの味噌蔵を回るのでそれぞれの味の違いも発見できて、非常に楽しくグルメなプチ旅行となりました。


    ところでこの二つの味噌蔵、いま話題です。それは農水省が進めている地理的表示保護(GI)制度にこの本家本元の二つの味噌蔵が外されてしまい(?)、あろうことか、輸出の際「八丁味噌」という名称が使えなくなってしまったのです。二つの味噌蔵は昔からの製造法にこだわっており、県内で生産の工業化を進める味噌樽醤油組合に加入していなかったというのが理由ですが、なんともすっきりしません。


    この制度、もともと産地のブランドとその品質を守っていきましょうという制度で、夕張メロン、松坂牛、西尾抹茶など、その品質基準はどうで、どこで作っていて、ここの生産者は誰だという具合に特定し、生産者の知財を守るという制度です。認可されると「GIマーク」が使えます。今回の争点は八丁味噌の産地を「岡崎」のみとするか、「愛知県」全体とするかという点と、製造方法を「昔からの木桶に石積み」のみか、「ステンレス樽を使った最新技術」も認めるかでした。


    概念は素晴らしいのですが、運用面では同じようなトラブルが全国でおきています。老舗などこだわりが強いと規模が小さく経済効率も低くなります。伝統とはそもそもそういうものです。GIマーク導入に際してはそうした事情も考慮して、ブランドの定義を明確にしなければ、伝統的な製法にこだわっている老舗はどこも認定されなくなってしまいます。事実、岡崎の2社は製造方法で折り合いがつかず組合を脱退したという経緯がありました。


    うーん、非常に悩ましい問題ですが、せっかくマークを作るんだったら、通常のGIマーク(赤色)に加え、こだわりの生産者だけに使えるGIプレミアムマーク(金色)といった具合に両者がそれぞれ違ったマークが使えるようにしてもらいたいですね。


    | - | 16:02 | comments(0) | - |
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