年に一度の催しで徳川美術館さんに行ってきました。この催しでは、まず美術館所蔵のお宝を別室でマスクをした状態で観ます。今年は何と国宝源氏物語絵巻!、学芸員さんに説明を受けながらショーケースから出された国宝をマジマジと眺めるというまあなんという贅沢な時間。そのあとはお茶会、毎回ド素人の私は緊張感MAXですが今年も右に倣えで和服姿のおばさまたちに混じって美味しい和菓子とお抹茶を頂きました。
その後、一般展示室に戻り、懇親会まで時間もあったので先日さらっと観た源氏物語をもう一度、説明していただいたことを振り返りながら観ることにしました。
源氏物語は54帖(1帖読み切り)ある有名な長編小説ですが、三部構成で、一部は光源氏が若い頃のお話、やんちゃしながらたくさんの女性と恋に落ちるラブストーリーです。今の時代ならアウト的な話も満載。二部は光源氏が歳をとり、若い奥さんを娶ったところ本妻が悲しみで死んでしまい、おまけにあろうことか、若い奥さんが浮気して子供が出来ちゃって、その子を我が子として育てると言った、いわゆる因果応報に苦しむ苦悩のストーリーです。ここまでで44帖。
最後の三部は光源氏が亡くなったあとの世界、実の子でない息子、薫が主人公となり、舞台を宇治に移してのいわゆる宇治十帖です。やっぱり薫も色々とやっちゃうわけです。あー、お父さんと同じことをやっちゃダメじゃないのと思いながらもふと気づくわけです。色々テクノロジーは進化するけど、我々、人間は昔から同じようなことをやってきたんだなって。結局ダメと分かっているけれど若さゆえ抑えきれず、許されぬ恋に走り、苦悩するというパターンの繰り返し。それに読者も共感してついハマってしまう(笑)。
年末はやっぱり源氏物語ですね。
光源氏に紐付く女性たちの相関図、人間関係が複雑すぎます(笑)