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火の鳥を大人買いしました
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    「火の鳥」の中古本13冊をアマゾンで大人買いし、毎晩就寝時に読んでいます。「火の鳥」は手塚治虫さんの代表的な作品で、不死鳥の火の鳥を中心に輪廻転生、因果応報、運命といったテーマを壮大なスケールで描いています。子どもの頃に一度読んだ記憶がありますが、大人になって読むと当時は全く見えていなかった哲学的、宗教的な深い意味が読み取れます。


    第2巻は未来編です。第1巻の古代編に出てきた猿田彦が孤高の科学者、猿田博士として生まれ変わって出てきます。未来編は西暦3400年の世界です。この未来編を読んでゾクッとしました。それは書かれた当時は全てSFの世界でしたが、現代ではかなり実現しているからです。漫画で示唆されている「恐怖」は私たちが今抱えているものと同じだったからです。


    西暦3400年は全ての決定を合理的に行うため、各国の為政者はAIに国の政策までも委ねます。AIが許可できないと言えば考えることなしにノーとなります。死刑と言えば死刑にします。為政者は人間ですがAIによって合理的に選ばれた精子と卵子で生まれた人間なので、AIは「マザー」でもあるのです。これが非常にややこしい。


    やがて各国のAI同士が引くに引けない状況に陥り白黒つけようじゃないかと戦争になります。為政者はこの戦争で勝てるかと聞くと「99.9%勝てない」と言います。理由は自国のスパイが核爆弾を敵国に設置したように他国のスパイも間違いなく自国に核爆弾を設置しているからとのこと。その時に為政者は全てを悟りますが、時すでに遅し、戦争が起きた途端に人類は絶滅します。ただ一部の人たちを残して、、、、、この続きは読んでみてください。私もこれからです(笑)。


    かなり近い将来、AIスピーカーが一家に一台の時代になります。AIスピーカーはなんでも答えてくれます。今日天気どう?道混んでいない?何分くらいで到着する?献立何にしようかな?どこに行けば一番安く買えるの?友達の〇〇にメッセージよろしく、などなどです。聞けば正解を教えてくれるので便利ですが、やがて重要な決定までAIに委ねませんか?


    3400年の人類が犯した過ちのように、全ての決定をAIに委ねると「依存的」になります。悩んだ挙句、自分で決定することで私たちは「主体的」になり、結果を受け容れる覚悟を決めます。主体的に生きることは、私たちが生まれながらに持っている権利であり、尊厳です。「オッケーGoogle、電気をつけて」は依存体質への第一歩だと思うのです。


    また私たちの決定は白、黒だけでなくグレーもあります。相手の気持ちになって考えることで「折り合うこと」ができます。これはAIには出来ません。合理的ではないけれども双方の幸せのために折り合う選択肢だってあるのです。折り合うことで戦争が回避できれば、たとえそれが結論の先延ばしだったとしても、それは正しい決定だと思います。


    火の鳥を読んで改めて、二元論だけでは解決しないことがある。それを乗り越えて、相手の立場になって考えて折り合う「ほどほどで良い」という知足の概念がこれから益々大切になると思いました。

    | - | 15:47 | comments(0) | - |
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